あるねぶのFamily Medicine留学メモ

留学で見たものをまとめました。ただのメモなので、読みにくく申し訳ありません。

第二週水曜(4月10日)

・米国のTB事情
米国は結核がまれであるため、BCGは実施されていない。医学生にあっても同様である。
医学生に対しては検診として2年に一回のツベルクリン検査が行われる。
 
・sports medicineレクチャー
今日は午前ぶち抜きでsports medicineのドクターによる整形診察手技のレクチャーがあった。
学生は6人+留学生2人。
パワポは無く、口頭で説明したり、実際に学生を一人患者役にして診察手技を1つずつ確認していく。
それが終わったらペアで手技の練習をしあう。
おそらく、OSCEへの準備を兼ねているのだと思われる。
 
アメリカのOSCE
今度実際に見学させて頂く機会があるが、アメリカのOSCEでは鑑別診断を上げて終わりではなく、診断を確定させるまでのオーダーも含まれている様子だった。
また、Lachmanテストなど異常が再現不可能なものを除いて、身体所見でも可能な限り模擬患者が再現してくれるらしい。
 
・Choosing Wisely
今日レクチャーでちらっと指導医がChoosing Wiselyについて、「知ってる?」と学生に聞いていたが、あんまり学生のリアクションが良くなかった印象。
確かめ損ねたが、アメリカであってもCWはそこまで学生に浸透していないのだろうか。
 
・悪夢とプラゾシン
プラゾシンはαブロッカーであり、通常は高血圧や前立腺肥大の治療に用いられるが、低用量で使用すればPTSDや悪夢に効果があるというエビデンスがある。
 
・ヒヨスチアミン
アトロピンのL体であり、ラセミ体として存在している。
容易にアトロピンに変化するらしく、抗コリン作用により鎮痙などに用いられるが…
アトロピンとの使い分けがいまいちわからない。
 
・エチルクロライド(クロロエタン)スプレー
関節内注射など、注射針一本で行える簡単な手技の際に、局所麻酔の代わりに用いられる。
実際に試させてもらったが、スプレーはとても冷たく、噴射された部分は一時的に感覚が鈍磨する。
注射針を刺す直前に、別の人が横からすっとスプレーする、という使い方が一般的な様子。
 
・Pre-Adoption Medical Assessment
養子縁組に先立ち、養子になる子供と親に対して医者の診察が入る。
子どもの発達について確認することは勿論、親にも子供を育てる上で障害となるような精神的/身体的問題がないかを確認するのが主な目的のようである。
日本では同様の制度はあるのだろうか。
 
・妊婦検診
4週ごとに検診を行う。
確認することは性器出血などの問診に加え、子宮の大きさや児頭の位置、エコーによる胎児心拍数の確認。
異常が見られた場合はすぐにmaternal-fetal medicineに紹介。 
 
・メディケアについて
今日カルテ上で、65歳以上だが保険の欄がメディケアではなく民間保険になっている人をみかけた。
てっきり日本の後期高齢者制度のように全ての人が一律加入するのかと思っていたのだが、そうではなく選べるのだろうか。
またその場合、保険料を払うのが厳しくなってきた際にメディケアに乗り換える、などは可能なのだろうか。
詳しい人教えてください。