あるねぶのFamily Medicine留学メモ

留学で見たものをまとめました。ただのメモなので、読みにくく申し訳ありません。

第一週月曜(4月1日)

・OU-Tulsaのfamily medicine
外来を担当するphysicianに加え、スポーツ医学(リハビリ/予防医学的なニュアンスか?)の医局もある様子。
OU-tulsaの家庭医療レジデントは、Family Medical Centerでの外来業務に加え、別の病院でのin clinicの勤務も期間ごとのローテーションで行っている。
米国は家庭医療とhospitalistがきっかり分かれているイメージがあったが、どうも州によってはそうでもないらしい。
 
・学生とfamily medicine
学生は3年生×6名。1ヵ月のローテーションで、2-3年目のレジテントについて、自分で問診身体診察、プレゼン。
合間にショートレクチャーや、自分で建てたCQに関する抄読、SOAPレポートの提出、OSCEがあり、最終日はテスト(100問でめっちゃむずいらしい)。ローテの最終日にテストがあるという流れは他科でも共通している模様。
家庭医療のローテはoutpatientの経験のかなりの割合を占め、非常に重要。
 
・米国とfamily medicine
米国のmatchは毎年3月。2019年は12%ほどがプライマリケア領域に進むとのこと。
学年でどれくらいがそちらに進むかは、大学がどこに力を入れているかにより異なる。
(ex. OU-tulsaはOKCと比較してプライマリケアに力を入れている)
 
・クリニック全体に関して
そもそも、診療チームが3つ(Blue Sky/Red Bud/Gleen Field)に分かれている。
各チームの診察室は5つほどで、出入口は一つしかない。
患者は受付から診察室まで移動する間に、医局的なスペースを通過する。大丈夫なの?
→向こうの学生に聞いたところ、逆に日本のように医師と患者のスペースが完全に隔てられていることに驚いていたので、これが米国では普通なのかも。
 
・診察室について
全体としては正方形に近い形であり、広い。
電カルの端末がアームで吊ってあってビュンビュン動くので、医者は好きな位置にいれる。
このおかげで患者もどこに座ってもいいし、距離感も調整しやすく、正面もとりやすい。
診察台は可動式のやつ(歯医者みたいなやつ)が1台斜めに置いてある。
部屋それぞれにパンオプティックと耳鏡が常備してある。
 
当然だが全てのプロブレムに対しICDの記載がある。
服薬のみならず、弾性ストッキング的なものや靴などの処方(アドバイスか?)も医者が行っている。
処方箋を直接データで患者の最寄の薬局(walmartなど)に送ることが可能。手間が短縮できる。
"registration insurance"の項に患者が加入している保険について記載がある。
 
・DO
doctor of osteopathic medicine
MDと別の資格でありるが、アメリカでは完全に医者として扱われる。
多くの点で違いはないものの、DOはMDの過程に加えオステオパシーの手技を習う点がことなる。
背景として、医師が減少傾向にあるのに対して、オステオパシー医学校への入学は一向に減っておらず(入学しやすさの問題)、医師の数を増やすための国家的働きかけがあるとされる。
 
・shadowing
いわゆる外来見学。向こうの学生さん(3年生)は自分で問診とるのが好きっていってた。そりゃ当然か。
彼はプラカードに問診事項/身体診察事項をまとめ携帯しており、もう覚えたと言ってプレゼントしてくれた。
 
・OB=obestetrics
オクラホマは全米でトップクラスに肥満が多い。OBが家庭医療の一部門として独立するのもしかるべきか。
実際見学しててもその印象に間違いはない。多い。
それに関連して、DMも大変多い。詳しくは後日。
 
・translator
オクラホマは比較的南部に近く、メキシコの影響が大きい。
スペイン語のみの話者もおり、その場合はtranslatorを介する。
もともとtranslatorとして病院に勤務していた人が、医者になろうと医学部に入るケースもあるようだ。
 
・人種
白人/黒人(ヒスパニック系含む)が半々くらいの印象で黄色人種はほとんど見かけない。
肌の色が普段見慣れたものから変わると、一気に皮膚所見がわかりにくくなる。
 
・往診
往診もmedial centerからやっているが、そんなに数は多くなさそう。
同行を願い出たが残念ながら許可されなかった。
 
 
・顔写真
おそらく、受付のところにカメラが設置されており、受付済みのひとに関してはカルテをひらくと顔写真が見れるようになっている。
 
・白衣
医学生はみんなシャツ±ネクタイに白衣だが、医者は本当に全然着てない。
スクラブの人、私服の人、ジャケットの人など様々。
NSやPAは黒いスクラブが多かった。
 
・身体診察
思っていたよりかは大事にされていない印象。明らかに精神的な問題である患者に関しては省略されることもあった。
ルーチンの聴診(服の上から)だけのことが多い。今後色々見たいがどうなるだろう。