第二週金曜(4月12日)
今日も実習が休みなので、代わりに僕が暮らす街「オクラホマ州タルサ」の紹介をします。
行く前は全く聞いたことが無く、終わってるほどド田舎なのかなと絶望していましたが、今ではとてもいい街だと思っています。車が無いと生活がほぼ不可能なことを除いては。
行く前は全く聞いたことが無く、終わってるほどド田舎なのかなと絶望していましたが、今ではとてもいい街だと思っています。車が無いと生活がほぼ不可能なことを除いては。
観光で来る場所ではないと思いますが、とても見どころの多い街です。万が一、機会があれば是非。
また、大学の交換ブログラムでオクラホマへの留学を考えている後輩たちにも、留学への励みにして頂ければ幸いです。
・Tulsaの発展
しかし1900年代初頭、油田が発見されるとその様相は激変し、石油産業を中心に町は飛躍的に発展を遂げ「世界の石油首都」と呼ばれるまでになった。タルサ産の石油は2つの世界大戦において、アメリカ合衆国の強力な基盤となった。当時のタルサ空港は、ニューヨークを抜き世界で最も発着本数が多い空港だと言われ、またシカゴからタルサを経てサンタモニカに至る国道66号線は、アメリカの大動脈となった。
現在でも石油産業や化学産業が市の産業の中心を占め、石油により財を成した実業家の寄付による美術館などの施設が数多く散見される。
・Downtown
あくまでオフィスビルなので中に入るのに少し緊張するが、内部はいずれも様々に装飾を凝らされており、圧巻で歩いて見て回るだけでとても楽しい。
・Arts District
元々は黒人の居住地であったレンガ造りの建物群が、近年になって再開発された一帯。
大小さまざまの美術館や展示スペース、カフェや雑貨屋さんや本屋さん、野外コンサート会場など、あらゆるおしゃれなものが集結していて、とても雰囲気がいい。
Ahhaという現代美術館が特にヤバく、今まで生きてきた中で最も頭がおかしくなりそうな空間に遭遇して本能的に恐怖したのはいい思い出。
毎月最初の金曜(First Friday)には、Arts Crawlというイベントが催され、ステージやストリートでの様々なパフォーマンスの他、多くの美術館が無料になり、出店なども出店されとても賑やかになる。最後には花火も上がる。
・Philbrook Museum of Art
タルサの誇る素晴らしい美術館の一つ。
石油産業を中心に、銀行業などで富を得た実業家のウェイト・フィリップスの邸宅が、タルサ市に寄付され美術館となったものである。
古代彫刻から現代アート、またネイティブアメリカンの作品など多岐にわたるコレクションが充実しているが、庭園の美しさも特筆すべきである。
宮廷のような佇まいは一個人の邸宅とはとても思えず、オイルマネーの凄まじさを実感させる。
・Gilcrease Museum
タルサの誇るもう一つの大美術館。
石油事業家のThomas Gilcreaseがヨーロッパ中から集めたコレクションや、その収集の過程で彼が興味をもつようになったネイティブアメリカンの作品を数多く収蔵する。
僕が行ったときにはピュリッツァー賞に関する特別展示が開かれており、1940年代から今までの受賞写真が展示されておりとても面白かった。
・Gathering Place
アーカンソー川沿いに昨年夏に造られたばかりの巨大公園で、現在も一部建設が進んでいる。
ただの公園ではなく、いくつもの巨大遊具や遊園地、美術館、カフェ、コンサート会場、なんと砂浜まであり、大人から子供までみんなが愛する憩いの場である。
2018年の"USA today Best New Attraction"に選ばれたことは、タルサ市民の自慢である。
・Woolarloc Museum & Wildlife Preserve
タルサから1時間ほどドライブしたところにある。
先述のウェイト・フィリップスの兄であり、ガソリンスタンドで有名な大企業フィリップス66の創業者でもある石油王フランク・フィリップの元個人庭園である。
「バッファローが道を横断していて車が渋滞する」という光景を人生で初めて見た。
・Tulsa Historical Society & Museum
ぼくの一番のお気に入り。
こぢんまりとした博物館だが、タルサという町の歴史をわかりやすく学ぶことができる。
「1857年の人口は264人だった」から始まるタルサ発展の歴史展示では、石油産業を中心とした明るい側面もあれば、Tulsa Race Riotなど暗い側面もあり、そのすべてが今のタルサにつながっているのだと実感できる。
タルサに関する様々な書籍が収められた図書館も興味深い。
また近隣には小さなガーデニングハウスや庭園、Woodward Parkという雰囲気の良い公園もある。